反本格

トリプルプレイ助悪郎 (講談社ノベルス)

トリプルプレイ助悪郎 (講談社ノベルス)

前作*1と違って、今作はれっきとした推理小説
「読者への挑戦」まで完備しているのがとってもトラディショナル。
ただし「王道の本格推理小説はかくあるべし」を逆手に取り捲っているトリックは、何とも捻くれていて氏らしい。
ちみっとページが少ないけれど、それでも良作だと思える一品。*2


にしても、こんな「完璧主義者の小説家」がいたら怖すぎる。
最期のシーンは明示されていないけど、きっと納得ずくで「犯人」に殺されてやるんだろうなぁ、とか考えただけでガクブル。

*1:asin:4061823051。事件の解決方法が泣○○○しだった衝撃作。「ある事実」に対してのみ叙述トリックが使われている点を除けば、全くもって推理小説らしくない。てゆうか、そもそも推理小説ではなかったのか?

*2:やればできる子なのに、何で某大河ノベルは(ry