きみ、ぼく、こわれた

不気味で素朴な囲われた世界 (講談社ノベルス)

不気味で素朴な囲われた世界 (講談社ノベルス)

病院坂シリーズ?第2弾。
よくもまぁ、これだけ前作*1を踏まえたタイトルを思いついたものだ。
果たして、作者様は第3弾でもこれを続けることができるのか?
請うご期待。


閑話休題
例えば身近な誰かが居なくなったらどうなるか、ということについての妄想くらいなら、誰でもしたことがあるだろう。
だが、そうなるよう積極的に手を、しかも悪意の一つも抱かずに打てるような人間はそう居ないはずだ。
読みながらその辺りを突き詰めていってしまうと、とても気分が悪くなれる一冊。
前半言葉遊び全壊でニヨニヨしながら読んでいたこともあって、最後はその落差でとてもグッタリさせられたよ(´・ω・)
実はそういうお話でした、て先入観を持って2回目を読む楽しみもある、と考えられなくもないけどね。


余談。
前作を読んでいる人は、是非あとがきから読むべし。
作者様が大嘘を書いてくれているお陰で、とてもしあわせな気分になれるはず。