「傷」は誰のものか

パンドラVol.1 SIDEーA

パンドラVol.1 SIDEーA


傷物語読了。冒頭で謳っている通りの、まぎれもないバッドエンドだった。
化物語のラストはあれだけ読めば「皆があるべき場所に収まってめでたしめでたし」だったのだけれど、こちらを読んだ後だと…。
最初の「助ける」と最後の「助けない」の対比から考えると、主人公の選択は感傷によるものではないのだろう。
他人の尊厳を踏みにじって、自分の人生に枷を嵌めてまで誰かを「助けない」なんてことをやってのけるのは、自分には多分無理だろうなぁ。
後味が悪いなんてレベルじゃないけれど、この物語においてはこれが正解なのかも。
尊厳死だ何だとむつかしいことは考えず、ぐんにょりした読後感を味わうのが吉。


余談。今回は言葉遊びは割と大人し目。
この時点ではボケキャラ*1が殆ど未登場なのだから仕方がないか。
その代わりといっては難だが、今作では委員長分というか、ぶっちゃけおっぱ
*2

*1:戦場ヶ原、八九寺、神原。連中の出番がなくてちょっと残念だ。

*2:他にも下着ネタとかやりたい放題。趣味100%から趣味120%に強化されただけのことはあるぜ。