「傷」は誰のものか
- 作者: 講談社BOX
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/02/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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傷物語読了。冒頭で謳っている通りの、まぎれもないバッドエンドだった。
化物語のラストはあれだけ読めば「皆があるべき場所に収まってめでたしめでたし」だったのだけれど、こちらを読んだ後だと…。
最初の「助ける」と最後の「助けない」の対比から考えると、主人公の選択は感傷によるものではないのだろう。
他人の尊厳を踏みにじって、自分の人生に枷を嵌めてまで誰かを「助けない」なんてことをやってのけるのは、自分には多分無理だろうなぁ。
後味が悪いなんてレベルじゃないけれど、この物語においてはこれが正解なのかも。
尊厳死だ何だとむつかしいことは考えず、ぐんにょりした読後感を味わうのが吉。
余談。今回は言葉遊びは割と大人し目。
この時点ではボケキャラ*1が殆ど未登場なのだから仕方がないか。
その代わりといっては難だが、今作では委員長分というか、ぶっちゃけおっぱ
*2