一歩進んで二歩下がる

[rakuten:book:12951912:detail]

「『綿流し編』の解答編」は一応これで完結。
入れ替わりネタについては思いもよらなかったので、その点については完敗だと言わざるを得ないorz
まぁ、綿流し編の時点では警察も(というか当の本人達以外全員が)ある事実を誤認しているし、目明し編・上でもそれを匂わせる記述が殆どない*1なので、ミステリーとしてフェアかどうかは微妙なところだが。

全般

△登場人物の常軌を逸した性格の豹変は何によるものなのか?
前原圭一をはじめとする登場人物を追い立てている「足音」等の正体は?

綿流し編

△死亡推定時刻の矛盾はどうやったら説明できるのか?「トリックでごまかした」なんてレベルじゃないんだけど。

暇潰し編読後の備忘録(http://d.hatena.ne.jp/KnH/20080222#p1)から一部再掲。△は現時点で部分判明、?は未判明。
ひぐらし全般に係る謎はさておき、死亡時刻ネタが一部未解明なのにはションボリ。
「ドラム缶の中の焼死体」の死亡時刻に関するネタは、他編にも関わってくるということなのかしらん。


もっともそんなトリック云々も、村の暗部に関する「とあるシステム」が当事者によって否定されてしまったことに比べれば瑣末な問題なわけで。
井戸に落下する直前のあの告白を読んだ時には 工エエェェ(´д`)ェェエエ工 と思わずにはいられなかった。今まで散々「この村はそういうものなんだ」て引っ張っておいてそれかよぅ(´Д⊂
「とあるシステム」の真相は作品全体を読み解く上での大きな鍵であることは確かなので、現時点でそれについての手がかりが0に戻ってしまうのは演出上必要なことだ、てことについては納得できるんだけどさ。



一番の収穫は、本編の犯人様が色々と語ってくれたお陰で、「(足音やら予言やら常識では手に負えない要素もあるものの)事件は祟りなどではなく人の意志によって引き起こされている」ということを再確認できたことか。
暇潰し編でも「全ての殺人は計画的なものだった」とは書かれていたけれど、それについての証拠は(多分)これまで殆ど提示されていなかったからなぁ。

*1:「何で二人は(ry」的な発言だけで察しろ、ていうのは酷な気が。